骨折 会話バージョン

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2005-10-12

遼平(俺)
友夫(義弟)

2005年夏の夜の尾道港岸壁。対岸に映画「戦○大和」のセットが薄ぼんやりと見える。因島と尾道を渡す連絡船がひっきりなしに尾道海峡を行ったり来たりしている。連絡船の光の向こうある因島の造船所から、鉄板を伸ばすための蒸気ハンマーがガシャーン、ガシャーンと鳴る音が聞こえてくる。
そんな中、夜釣りをする30代なかばの男二人がクーラーボックスからビールを出して、飲みながらしゃべっている。

俺「友夫おまえ、ほんまに聡子(<-妹)と結婚するとは思わんかったよ。」
友夫「ぼくも、大学生の時は君の弟になるとは思いつきもしなかったな。」
俺 「大学2年の夏にここに連れてきた時に、聡子がはしゃいどったもんなぁ」
友夫「そのときは、彼女、中学生だし、恋愛の対象ではなかったね。でも聡子さんをかわいい子だとは思ったよ。」
俺「おまえあの頃は、サークルのなんとかという娘とつきあい始めたばかりで浮かれとったもんのぉ」
友夫「そういう遼平だって

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