先輩から頼まれた『男の義務』
2014-04-09
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3年ほど前のことだが、出張のおり、以前から尊敬している大先輩のお宅にお邪魔した時のことである。
大先輩とは、私が新卒で入社したときの上司である。
彼はその後会社を辞め、親の貴金属店を引き継いで経営している。
そのとき、彼は先妻と離婚して数年が過ぎていた。
先妻はカルトと言われている『子連れで参加する某宗教団体』に心酔している女性で、教義が影響してか隠し事が多くなり、信用が大切な大手貴金属会社の『特約店』の経営に何か深刻な影響が生じたのだと聞いていた。
そんな彼が再婚したと聞き、一度奥さんを拝見したいと思っていた。
再婚した新妻は彼の宝石店に入社してきた現在20歳の女性。
彼女は母子家庭の娘で、病弱の母親も一緒に住むことになったのだが、手厚い入院加療にも関わらず癌で亡くなったという。
母親を亡くした今は天涯孤独の身の上という。
高校時代は成績優秀であったが、経済的理由で進学せず、高卒で採用に応募してきたそうだ。
非常に真面目な性格で、今は会社