ふーん。先生も男なんだ

開く
2013-08-10

この体験談は約 3 分で読めます。

あれはもう3年も前のことです。

私は35歳でまだ独身で高校の英語の臨時講師をしてた時のことです。
康子は私の受け持ちクラスの女子で、私になつき、授業の時はいつも熱っぽい目で私の授業を一生懸命に理解しようとしていました。
生徒が教師に擬似的な恋愛感情を持つことはよくあることで、私はその康子の気持ちに火をつけることのないように注意していました。

期末試験が近づいていました。

「先生、わからないところがあるから教えて下さい」と言って、康子が私のアパートに突然やってきたのです。

私は乱雑な部屋に上げることに躊躇したのですが、「失礼します」と言って私があわてるのもかまわずに上がりこんでしまいました。
そのとき運悪く週刊誌のヌードグラビアが机の上に開いたままになっていたのでした。
康子は「ふーん。先生も男なんだ」と感情を殺した声でつぶやきました。
そして、机の上に教科書を開いて「この文章の意味がよくわからないのですが・・・」と私の椅子に腰掛けたのです。


お勧めの体験談