夜中に置き去りにされて

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2011-03-25

忘れもしない二十歳の誕生日、よりによって深夜。 
山道をドライブ中、些細な口論から彼氏の怒り爆発、山頂(?)の駐車場に置き去りにされた。 

友達か警察に連絡しようかとも考えたが、後々語り話で「真夜中ひとりで!しかも歩いて下山したんだよー!」とか(笑)そんな武勇伝にしたくて、私は歩き出した。 
若かったし、本当に馬鹿だったと思う。

所々、電灯はあるものの(ちゃんと歩道もあった)かろうじて点いてる感じ。 
かなり薄気味悪い。 
だけど猛烈に頭にキていたので恐怖はなかった。 

途中、何台か車が私を追い越していった。 
中には歩道スレスレをゆっくりと徐行して走り、私が振り向くと脅えた様子で逃げて行く車もいた。 
地元の人間だって深夜ひとりでこんな場所を歩かないだろう。 
きっと良くあるネタの幽霊だと思われてるに違いない。 

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