チンピラさんの小噺

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2007-07-26

私は20代の頃、ある大繁華街でチンピラとして過ごしました。 
チンピラというのはもう社会の底辺中の底辺ですし、兄貴達にも世間様にも人間扱いされません。 
しかし、ストレスが溜まりまくってる分、逆説的ですがスーッとする機会も多いわけです。 
そんな生活をしていた頃のこと、ちょっと思い出したことを書きます。 

今回は、思い出すのも恐ろしい、私が史上最大のピンチに直面した事件を書きます。 

ある日、本部事務所に大至急で呼び出された私は、組幹部のただならぬ表情に大事件が勃発したことを悟りました。 
若頭から直々に応接室に呼ばれ、緊張した面持ちで正面に座ると、案の定、とんでもない話を持ちかけられました。 
曰く、「○○(組員のひとり)が、ついさっき路上でパクられた。 
あのバカ、シャブなんぞ持ってやがって現行犯逮捕だ。そんで、今日明日中にもガサ(家宅捜索)が入りそうなんだよ、ここの事務所に。&nb

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