猫と私。
2007-09-26
私はあなたの目が好きです。
力強くて、生に対する充実感を湛えたその瞳は私の背中をいつも軽く押してくれました。
あなたはとても活発でした。
しかし、それが私に飼い主としての責任やしがらみとあなたとを天秤にかけさせることになりました。
責任を取れないなら、去勢・避妊手術をしろ。仲間に言われました。
私もそう思いました。
しかし、手術をした後のあなたの物静かな表情が忘れられません。
私はあなたの目が見れなくなりました。
やんちゃなあなたは変わりました。
噛んだり、引っかいたりしなくなりました。
鳴くのも減り、尿の吹きつけもなくなりました。
この変化に、妻や娘は喜んでいます。
仕事の帰りに、捨て子猫を見かけました。
しかし、私にはどうすることもできません。
捨て人に怒ればいいのか、子猫に同情すればいいのか、自分の非情さに嘆けばいいのか私には分かりません。
ただ、