水原(番外編:二人の想い)
2006-05-18
水原と付き合い始めて、はや3ヶ月が経とうとしていた。
俺達は決して焦ることもなく、自分達のペースで愛を育んでいった。
水原はお世辞にも地味な娘とは言えない。
でもデートなどはいつも、学校帰りに河川敷に座って話をしたり、
商店街をブラブラしたり…そういう地味なデートを求めてきた。
高校生の頃の俺は、まだちゃんとした恋愛をしたことがなかった為、
お金をかけるデートこそ女の子が喜ぶデートなんだという概念を抱いていた。
そんな俺に水原は、「一緒にいれるだけでいいんだよ」と言ってくれた時は、
一生水原のそばにいてやりたいと思った。
そんな幸せな日々が続いていたある日、俺は委員会の仕事というものを引き受けることになった。
基本的に無駄なことはしたくない性格の俺がなぜ委員会などに手を出したか…。
理由はかなり不純なものだった。
俺は数学がとても苦手で、授業も聞いていてもわからない為、