最悪な交渉 2
2014-06-04
結局、私は
いてもたってもいられなくなり、仕事を早めに切り上げて
我が家に急ぎました。
友里が家にいることを信じて、ひたすら我を忘れて走りました
やっとのことで
なんとか夕方頃には家まで戻ってくることができましたが
いざ自分の家のドアの前に立つと
ここまで必死に走ってきたこと
最悪の結果が待っているかも知れないということなど
いろんな不安が混ざり合い、
胸の高鳴りが抑えたくても抑えきれない状態に陥りました。
しかし、ここで立ち往生していてもしかたがありません。
私はいつものようにドアの向こうに友里がいる光景を信じ、
一呼吸おいてから
決死の思いでドアノブを回しました。
そして、抑えきれない不安の中
いつも友里がくつ