私は、あのコとは違う
----/--/--
私、ゆき子。s学五年生。
近所の同学年の「バカ友」、りえ子と毎日のように一緒に下校してる。
今日も一緒に下校してた。
だけど「ちょっと寄る所がある」なんて言って、私を商店街の裏通りに連れてきた。
また今日も、商店街の廃品置き場からエッチなDVDとかの「お宝」でも発掘するのねと思ってたら、
りえ子と入りこんだ裏通りの奥で、男のひとが一人、エアコンの室外機に座って待っていた。
「お待たせー」りえ子は明るく声をかけたけど、男のひとは明らかに私を警戒してる。
「あ、このコね」りえ子が私の手を引いて男のひとに言った。「私の友達。秘密守れるから安心して。それより、早くちょうだい!」
男のひとはいぶかしそうに私をチラ見しながら、手をのばしてりえ子の唇にタバコをくわえさせて、ライターで火をつけた。
(うわ、りえ子チャン。タバコ吸ってる……)りえ子はタバコをくわえた唇の両側から煙をもらしながら、首を私の方にクイッと向けた。
男のひとがスッと私に近づき、手にしてたタバコを