タクシードライバーの感謝と懺悔

開く
2019-01-21

この体験談は約 6 分で読めます。

私は個人タクシーの運転手をしています。
妻も成人した息子もいる、どう見ても中年という年齢の私ですが、ゴールデンウィークの夜、神様に感謝したくなるような思い出と、懺悔しなければならない行為をしてしまいました。
私は自分で言うのもおこがましいですが、真面目一辺倒でお客様第一をモットーにしておりました。

話は4月の金曜日まで遡ります。
折からの不況でタクシー業界もかなり厳しく、特に個人タクシーの私はほとんど休み返上でタクシーを走らせていました。
夜の10時くらいだったか、繁華街の大通りを空車で流していたところ、10人くらいの団体の1人が大きく手を振って呼んでいました。
見たところ、かなり若い団体に見えましたので、内心(嫌だな)と思っていました。
若い人は近場がほとんどですし、特に週末の夜は稼がなければいけない時間帯でもありましたから。

私は、遠方の客であることを祈りながらハザードを点灯し、団体の横に車を停めてドアを開けました。
すると1人の、見るからに今時の


お勧めの体験談