シンジ君3
2006-02-16
134 : ◆MEx/4CS4Gs :2006/02/06(月) 00:21:30
………。
どれだけ時間が過ぎたのだろう、僕とハルホは炬燵の横で抱き合っていた。
「最初はね、話すだけでも楽しかった。」
「塾の帰りに一緒の電車にのるようになって、もっと楽しくなった。」
僕は頷いた。
「キスをした時は嬉しかった」ハルホは続ける。
「一昨年のクリスマスは…。……」もう、声にならなかった。
「もう、しゃべんなくてもいいよ」僕の心は混乱していた。
「そろそろ……帰ろう。送って行くから」僕は少しだけ強い口調で言った。
「もう少しだけ。もう少しだけお願い」ハルホはそう言うと…僕にキスをしてきた。