可愛い幼稚園の先生の白い三角地帯・前編
2021-07-17
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春休み初日、僕は1人ぶらぶらと散歩をしていた。
まだ若干肌寒いが、冬の厳しい寒さはすでに和らぎ、穏やかな陽が地面一体を照らしている。
こうして暖かい日の当たる道を歩いていると、昨日の卒業式に感じた物悲しい思いも癒されていくようだ。
僕は、この春休みは1人静かに過ごそうと心に決めていた。
小学校卒業による大好きな友達たちとの別れ、そして4月からの新しい中学校生活。
寂しさや不安や期待など様々な思いが入り混じった奇妙な感情が、僕に1人になることを好ませたのだ。
ふと気づくと僕は昨日まで通っていた小学校の門の前に立っていた。
やはり何か思うところがあったのだろう。
知らず知らずのうちに6年間通い続けた懐かしい小学校の前までやって来てしまったのだ。
その門は休みだというのに大きく開かれていた。
もっとも今日から休みとなったのは6年生だった僕達だけで、在校生は今日が3学期の最終日だ。
懐かしさに学校の中に入ろうとも思ったが、僕はそうはしな