仲良し夫婦(2)

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2014-11-20

http://moemoe.mydns.jp/view.php/39999 つづき

自分の担当現場を回ってから社に戻ると、既に誓子は居なかった。

『伊藤(ち) F社にて打ち合わせ NR』

ホワイトボードのNRの文字が、なんとも悲しい気持ちにさせた。
時刻は16時を少し回ったところだった。
こんな時間から誓子は社長と飲みに行ったのだろうか。。
社長に口説かれるであろう誓子のことを考えると不安で胸が押し潰されそうだった。

イヤイヤと首を振る誓子の華奢な肩をがっしりとした手が抱き寄せ
もう一方の手が太股の上に置かれる。
やめてください!と訴える誓子の耳元で社長が囁く。
「いいんですか?まだ大事にはなってないですが、
 そろそろクライアントも気付いて、大問題になりますよ。
 そうなれば貴女のキャリアは、お終いだ。」

確かに誓子は自分のキャリアをとても大切にし

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