おばあちゃんの遺品

開く
----/--/--

私、すず子がk校二年生の秋に母の母の姉である「大おばあちゃん」がなくなりました。

大おばあちゃんは、母が離婚したあと、s学三年生だっあ私と母を、ひとりで暮らしていた自分の家に住まわせてくれたひとでした。

一緒に住むことになった時「『おばあちゃん』なんて言わずに名前で呼んでよ。」と私に言ったので、ここでもおばあちゃんをエマさんと呼びます。

エマさんは自分で「ゴーストライター」をやってる、なんて言ってました。
そのせいか家はどこも本であふれていて、私はエマさんが執筆に使う 書庫みたいな部屋の片隅に自分の机を持ちこんで勉強したり勝手に本を読んだりしていました。

  ─────

エマさんがいなくなった部屋を、私は自分の部屋にさせてもらいました。
部屋には奥の奥まで本がいっぱいあります。その本の中に、何ヵ所か お菓子が入ってた四角い缶が下敷きになってるのです。

何の気なしにひとつ缶を開けると、手紙がギッシリ入っていました。

エマさんあての手紙でした。でも中に何か入ってるのに どれも封が切られていません。そ


お勧めの体験談