女体改造産婦人科病院 「ある日突然に」
2007-08-06
女体改造産婦人科病院
女性化短編小説集「ある日突然に」より
その日、私は風邪で会社を早退しました。
酷い悪寒で、身体がぶるぶる震えて、足取りも重いのです。
「家に帰ったら、風邪薬を飲んですぐに寝よう」
帰路の途中に病院があるのに気づきました。
病院の看板には、診療項目として、産婦人科と内科とが記されています。
「産婦人科か……」
大きなお腹を抱えた妊婦が出入りするのを目にします。
気恥ずかしくて、さすがに入るのがためらわれます。
「でも内科とも、ちゃんと書いてあるよな」
この酷い症状は風邪薬だけでは治りそうもありません。
意を決して、その病院へと入っていきます。
すると、男性である私に対し、異様な妊婦達の視線が集中します。
判り切