夢鬼
2011-04-05
「ねー、夢鬼って知ってる?」
この一言から全てが始まった。
その当時、俺はまだ小学5年生。元気のいい、普通の男の子だった。
いつものように、放課後の教室で仲の良い友達としゃべっていた。
友達を仮にA、B、C、D、E、Fとする。
男はA、B、Cと俺の4人。
女はD、E、Fの3人。
いつもこの7人で遊んでいた。
他愛のない話を皆でしていると、急にDが口を挟んだ。
「ねー、夢鬼って知ってる?」
その瞬間、皆の顔から笑顔が消える・・・
「夢鬼って・・・あの怖い話のやつだろ」
「皆、知ってるよ。よく小さい時に悪いことをしたらお母さんに、夢鬼さんが来るぞっ