カレーは身を助ける
2009-11-13
世界の中で最も政情不安な国のひとつでもあるアフガニスタン。2001年に米国中心の連合国軍による攻撃でタリバン政権が崩壊し、
現在はハーミド・カルザイ大統領のもとで新たな国作りが行われている最中だ。しかし、安定への道は険しく、タリバンの残存兵による
テロや拉致事件のニュースが伝えられることも数多い。今年10月に自転車でアフガニスタンに入国していたあるインド人男性は、
北西部の主要都市ヘラート近郊でタリバンに拉致・監禁された。言葉が通じず、暴行もされたという中、
ある日男性が兵士たちにカレーをふるまうと彼らは大喜びし、これがきっかけで拉致から24日後に解放されたという。
28 歳のインド人男性ソメン・デブナスさんは、5年前から「世界のエイズの状況を知りたい」(英紙デイリー・テレグラフより)と、自転車で旅を始めた。
2020年までに191か国をまわりたいと望むデブナスさんは、これまですでに欧州など33か国を巡っている。そんな彼が事件