女体改造産婦人科病院 II 「ある日突然に」
2007-08-06
女体改造産婦人科病院 II
女性化短編小説集「ある日突然に」より
(一)ゲイバーにて
美麗美男求む。
高額給与保証。
「腹減ったなあ……」
ここ三日、まともな食事をしていなかった。
職探しをしていた目に、求人広告の文字が飛び込んで来た。
とある風俗店の壁に貼られた求人ポスター。
そこがいわゆるゲイバーということは知っていた。
しかし、もう職を選んでいる余裕はなかった。とにかく何でもいい。仕事を与えて
くれるなら土下座だってしよう。それくらいピンチなのだ。生活費を手に入れるため
に借りた消費者ローンは膨らむばかり、返済する為にまた借金を重ねるという悪循環。