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2009-06-08

881 名前: 依頼 ◆oJUBn2VTGE [ウニ] 投稿日: 2009/06/06(土) 23:27:28 ID:+FnIW24p0
師匠から聞いた話だ。 

大学一回生の秋だった。 
僕は加奈子さんというオカルト道の師匠の家に向かっていた。特に用事はないが、近くまで来たので寄ってみようと思ったのだ。 
交差点で信号待ちをしていると、道路を挟んだ向こうにその師匠の姿を見つける。少し遠いのと珍しく車がバンバン通っているので、呼びかけても気づかない。 
その師匠は去って行くでもなく、電信柱のそばで立ち止まったまま動いてない。 
どうしたんだろうと目を凝らすと、電信柱の根元のあたりになにか落ちていて、それを見下ろしているらしかった。 
どうもビニール袋に入った菓子パンのようだ。 
僕の観察している前で、師匠はやがてキョロキョロと周囲を窺い

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