小学五年生、精通、早熟なあの子の手で

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僕が小学五年生のころの話になります。
自分を含めクラスメートは、休み時間には体育館を駆け回り、放課後には外を駆け回り、今じゃ考えられないくらい元気な毎日でした。
季節は夏、連日太陽がじりじりと照りつける、夏休みの待ち遠しい日々が続いていました。まあ僕たち小学生はそれに対抗しようかと言わんばかりに、汗だくになりながら遊んでいたわけですが。
ある日の放課後のことでした。
「ねえ、うち上がっていく?」
一緒に帰り道を歩いていた梓(もち仮名)が言いました。
梓は同級生の女の子でした。同じ学区の小学生は彼女だけで、だから二人で下校するのもいつものことでした。お互いの家に遊びに行く機会も何度かありました。その日は同級生たちと遊んだ後でしたが、まだ門限までは時間があったので、お邪魔することにしました。
梓の家に着き、いつも芳香剤の香りが漂う玄関を見て、今日は靴が少ないなと思いました。梓はすぐそれに気づき、「夜までみんな留守なの」と教えてくれました。僕はふうんと頷きました。
グラウンドで同級


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