「コロナありがとう」写真館の奥さんと看板娘「その1」
2020-05-18
新型コロナウイルスで人生が一変したという話をよく聞きます。
私もその一人です。1月まで何の希望もなかった人生が一変しました。
私の実家は関西の田舎で消毒用アルコールを製造しています。5年前までは大阪の中堅商社に勤めていましたが、中国に出向中に妻を部下に寝取られました。
それぞれから200万ちょっとの慰謝料を取れましたが、会社に居辛くなり辞めて実家に戻りました。
3年ほど前に両親から消毒用アルコール製造の家業を受け継ぎましたが、銀行からの借入金1500万がなかなか返済出来ない状況が続き、去年の12月に大手メーカーに吸収される話が出ていたのですが、新型コロナウイルスの影響で環境が激変しました。
1月の時点では多少消毒液の売り上げあがるかなと、数少ない従業員と話していたら、ある日中国の業者のバイヤーが来て、アタッシュケースに詰まった1万円札を見せて、これで買えるだけの消毒液を買わせて欲しいと言いました。
商社時代に中国人が欲しいものには金を幾らでも出すと知りましたが、まさかここまでの大金を持ってくるとは想像もしてい