ケンタウルスの遺伝子

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2015-09-25

1999-7『ケンタウルスの遺伝子』byあでゅー



《0.序章》

 西暦26世紀、人類は遺伝子を完全に自由に操作出来るようになっ
ていた。像程の大きさの豚、養殖できる程まで小さくした鯨、雪の
中でも育つ稲、その応用は多岐に渡った。

 取り分け進化したのは、人の遺伝子の操作だった。20世紀には、
人類は生命力の弱さ故に、あと100年も持たないだろうと言う学説
もあったが、見事人類はそれを乗り越えた。

 先ず、21世紀の初頭、人類が長年苦しんできた病気"ガン"は遺伝
子操作によって克服され、22世紀までには、その他の遺伝子が原因
と思われるあらゆる病気も消滅した。

 だか、良いことばかりではない。それから、人類の寿命は著しく
伸びて200才の大台に乗った。幾ら少子の時代とは言え、子供の2人
位は皆育てるから、当然の様に人口過

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