ニートの僕が結婚して子供を作ることになったの補足3
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ちょっと前の話になるが、このところ破竹の勢いでこの不況下に会社規模と業績を伸ばす社長に中小企業セミナーの講演会から講師を務めてくれと依頼があった。早速俺に原稿作成の命が下った。俺は会社が大きくなっていった経緯を順を追ってストーリーを整理して講演用原稿を作った。社長は万一技術的な質問が出たら俺に答えて欲しいから当日は同行してほしいと行った。で虎ノ門の講演会場に行ってきた。社長は殆ど俺の原稿に沿って話をしたが最後にこんなことを言った。「研究の若いものが1千万円する装置が欲しいと言ったら即買ったやらなければなりません。アイデアを考えたいと言ったら1ヶ月会社を休ませて自由にさせなければいけません。」と信念のように力説した。
会場から「おお」と言う声が聞こえ割れんばかりの拍手が続いた。夜の懇親会で社長はみんなに囲まれていた。「若い研究者を信じて託すこと。その研究者を見抜く事が出来たのが今の私のすべてだ。」と話していた。更に酔うと「神様がね、私のまわりに素晴らしい人を置いてくれたんだ。工場経営者なら誰でも1度や2度はそんなチャンスを神さまから貰っている。それを逃さないことだ。」と息巻いていた。社長は他社