薄汚い子猫
2010-12-14
ほんの13年前になるかな・・・薄汚い子猫を姉ちゃんが拾ってきた。
黒と茶色の子猫だった。
第一印象は「猫か・・・犬が欲しいなぁ・・・」くらいのもんだったかな。
パイルドライバーとかやったりしたせいか、猫の性格はどんどん凶暴になっていった。
当時の俺は小学校3年生で、単純に生き物に対する配慮が足りなかったんだと思う。
だから猫は俺に近寄らなかったし、俺も引っ掻かれないように近寄らなかった。
父はいつも猫を可愛がっていたから、凶暴な猫も父だけには懐いていたみたいだ。
でも中学校2年生で父が亡くなる時に「ありがとうな。猫を頼む。」って言われてから、世話を焼くようになった。
最初は不信感が強いせいか、猫は全く近寄ってくれなかった。餌で釣ってみてもダメだった。
でも必死さが通じたのか、いつしか懐いてくれたんだ。
凶暴だと思っていた猫は、実は単なるツンデレだったのがわかるのはもう少し後の話。
それからは俺と猫との至福の時