「単棹独穴⑥‥火宅ⅠⅡ」

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【同穴 : 火宅Ⅰ】
 結婚して六日目の朝 層雲峡のホテルを出ると、辺りは真っ白で この年初めての雪がうっすらと積もっていました。雪は 踏むと解けて足跡が黒く残る程度で、もう 止んでいます。(続く)

 *以下の記事へは 間違って訪問した未成年者はもちろん、Sex描写に嫌悪を感じる方は お這入りにならないで下さい。

 (承前)用意の下着を着込んだので 二人とも寒くはありませんが、ソロソロ新婚旅行も終わりかと思うと 何かこれからの実生活が身に迫り、夢の覚め際のような 薄ら寒さを感じます。今日は北海道の最後の夜を 洞爺湖で一泊の予定です。家に帰れば お袋と三人の暮らしになるし、列車で直接に一日では無理な行程なので もう一晩二人切りの時間を持つことにしました。ただ心配は 手違いで宿の予約が出来なかったことです。

 列車に乗ると流石に疲れが出て 二人とも手を繋いで昏々と眠りこけます。夕方に 今は「洞爺」に変わった「虻田」に着くと、駅に出迎えの 客引きと交渉開始です。客引きと云っても みんな予約客の出迎えで、聞いても 空き部屋は無いと云うばかりです。困って立ち往生して


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