妻、有紗と先輩
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私の勤務する福岡支社に先輩が転勤してきた。年も入社も先輩であるが役職は、私の方が係長になっていた。先輩は勤務中に人身事故を起こし、婚約も解消され、主任に甘んじてきた。
私達は、結婚して10年になり、私が35歳で妻は30歳になっていた。娘2人いるごく平凡な家庭であった。先輩は、田辺研一、38歳になる。事故を起こしたことで全責任を負って、先年まで保険金と先輩も1000万円を賠償したと聞いた。事故から精神的に立ち直らせる為に福岡に転勤してきた。
私に対しても好意的で先輩と言う素振りもしないで仕事も頑張ってくれた。あるプロジェクトを立上げその責任者に田辺主任を指名した。このことで一緒に飲みに行き、一緒にサウナに入った。主任の持ち物の大きさに驚いた。サウナにある洗い場の椅子に座った肉棒が普通の状態でタイルに着くところまでの長さを持っていた。
「独り身は気楽と思っていたが、誰もいない真っ暗な部屋に帰ることが寂しい」
と愚痴っていた。
「我が家に来ますか」
と誘った。
先輩が妻の有紗を見て、一瞬固まったように思えた。