田嶋のおばちゃん

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『田嶋のおばちゃん』

「木ノ下ァ、きょう田嶋のおばちゃん送って行ってよ」
5時少し前、新沼さんが現場からもどってきた。
「きょうは病院に寄る日なんでね・・」
何かというと内勤で平社員の俺に雑用がまわってくる。
きょうは帰りに飲もうと思ったのに。

田嶋さんというのは会社の古株でボインのおばちゃんです。
うちは建築会社で、入社した時に田嶋さんが算盤や書類の書き方を教えてくれました。
新沼さんとは方向が同じなのでいつもの車で送ってもらっているそうです。
「沼チャンたら車に乗せてもらうとすぐおっぱい触るんだから・・」と苦情を言って喜んでます。
年齢は、60くらいかな?ぜったい本人は言わないけど。

「よかったわぁ、タケオちゃんに送ってもらえて」(※俺、木ノ下タケオといいます)
田嶋さんに腕を引っぱられてガレージへ。
「まず大通りに出たら左に曲って・・」
俺もそうだけど、みんな5時を過ぎると元気になるから不思議だ。


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