聖女融同(宮大工番外)

開く
2008-11-17

私が○○様の所へ嫁いで一ヶ月くらい経ってからの事です。
優しく、そして暖かく私を包んでくれる○○様との生活は楽しく、
とても満たされたものでしたが、それまで大騒ぎだった状態が落ち着き、
心身に余裕が出来た所で思わぬ事態が生じました。

私が沙織として生きてきた二十年の生の記憶と、
人ではない、神の端くれだったそれ以前の記憶、と言うか意識。
この二つがせめぎ合い、精神的に疲れてしまったのです。
強大なかつての意識に押され、人としての意思は叫びだしたいほど辛いのに
悠久の時を超えてきた意識は達観した様に人の感情の起伏を抑えようとします。
そんな事が重なる内、二十歳の娘としての意思が暴発して
私は自傷行為に及んでしまいました。
幸い遊びに来た優子さんが発見してくれて大事には至らなかったのですが、
○○様は夫として配慮が足りなかったととても落ち込み、
しばらく仕事を休んで付き添ってくれました。
そのお陰で精神

お勧めの体験談