今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら2
2009-03-07
今日、俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら、
高校の練習を終えた兄貴が顔を見せた。
「おー今日もやってるな、少年」兄貴は白い歯を見せて俺に笑いかけた。
「なんだよ、少年って。自分だって少年だろまだ」
俺はガキ扱いされた事が気に入らなくて文句を言った。
「まぁ、そうかな。でも俺の場合はその前に”天才”がつくけどな。ははっ」
「ちぇ、調子に乗っちゃってさ。ちょっと上手いからって」
「まぁまぁ。久しぶりにやろうぜ。俺からボールを取れたら何でも奢ってやるよ」
兄貴は余裕綽々で言う。しかし、その余裕が過信ではない事も俺は知っている。
「さぁ、来いよ、優司」そう言って足元にボールを置いた。
俺は兄貴に向かって突っ込んでいった。兄貴の右足元にボール。俺は足を出す。
兄貴は右足の裏でボールを後ろへ引き反転。速い。まるでダンサーの切れのいいター