燃えた1週間と、その時の双子
2008-07-16
某大手電機メーカーのパソコン用アプリケーションソフト開発と流通を
担当する部門を独立させた会社に勤務していた頃の話。
当時はまだWindowsという今は当たり前のパソコン用共通OSは世に出ていない。
日本では、ビジネス用の16bitパソコンが普及し始め、MS-DOSを基本OSにして、
各社が独自路線で熾烈なシェア獲得競争を繰り広げていた。
と言っても、パソコン市場ではN社が圧倒的シェアを誇り、その他のメーカーは
その牙城を切り崩すために躍起になっていた。
俺の所属する陣営は、大型コンピューターでは十分な歴史と伝統と実績を誇って
いたが、パソコン市場では弱小メーカーに過ぎず、巨大メーカー故の歩留まり
の悪さから、低価格化が進み単価の安いパソコンは、はっきり言って採算が
取れない。
それでも、当時は現在のクライアント&サーバーシステムという利用形態は
まだ標準化されておらず、大口ユーザーでは、基幹業務の中核に大型コンピュー