江戸時代 前戯でキスはなく、男は乳房よりも下半身を攻撃した
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江戸の大ベストセラーとなった艶本『閨中紀聞枕文庫』(青林堂)。
作者は淫乱斎主人白水こと渓斎英泉で、文章のみならず挿絵も自ら手がけた。
そこでは、交合の秘術を10に細分し、詳しく開陳している。
「三峯採戦」とは上峯つまり唇、中峯の乳房、下峯の女陰という3つの性感帯を同時に責める技だ。
「セックスの前戯としては、まず戯れにおかしき噺などして、乳を捻りなどして、そろそろ股へ手を入れろ」
江戸期のセックスにおいて、前戯としてのキッスは皆無だと知りおきいただきたい。
「三峯採戦」の法にもあるように、女の心を動かすトークで迫ったら、速攻でタッチに入っていく。
しかも、攻撃目標は乳房よりも下半身重視だ。これを「くじる」という。
浮世絵研究家で艶本にも詳しい白倉敬彦氏が解説してくれた。
「パンティーを穿かない文化だっ