迷子になった女の子をトイレに連れて行ってあげたら
2022-12-19
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ある休日、近くの遊園地に友人と遊びに行った。
日曜日ということもあり沢山の人で賑わっていて、時々肩がぶつかりそうになることもあったが、時間が経過して遊びに没頭するうちに人混みの辛さはあまり感じなくなった。
お昼を食べて、俺がトイレで用を足して出ると、そのそばのベンチで1人の女の子、具体的には小学2年生くらいの女の子がしゃくりあげながら座っているのが見えた。
パッと見、(お母さんかお父さんとはぐれてしまったのだろうな)と思い、俺はそこを通り過ぎようとしたのだが、何の偶然なのか、その女の子と視線が合ってしまって、女の子は俺にまるで子犬がすがるような目線を向けてきたもんだから、そのまま知らんぷりをするわけにもいかなくて、俺はその女の子のそばに行くことにした。
「どうしたの?」
俺は優しく声をかけ、目線も同じ高さにして尋ねた。
俺が隣に座ったタイミングで女の子は話してくれた。
案の定、一緒に来ていたお母さんとはぐれてしまって、探しているうちに疲れてしまったということだった。