小さな気遣い
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俺は今兄貴と母親と3人でマンション暮らしをしている。
さて今年はとても暑い。去年も猛暑で暑かったが、東日本大震災があった今年も猛暑が続いている。
そんな夏の今日、俺が自宅に戻ると隣の号室に住んでいる中学生の女の子が彼女の自宅の前で荷物もおいて座り込んでいる。彼女は体育着姿で座っていた(おそらく部活帰りだろう)。鍵がなくては入れない。親も帰ってきていないようだ。
この様子を見て俺は冬も似たようなことがたあったなぁと思い出す。
冬の寒い日、この時は女の子ではなく、彼女のお兄さん(当時中学生で今は高校生)が鍵もなく、彼の自宅には誰もいなくて、ドアの前でたたずんでいた。このとき俺はボーっと通り過ぎて自分の自宅に戻った。後でよくよく考えて見ると、寒い日、自宅には入れなくて長い時間外にいて寒そうだった。ココアとか暖かいものでも差し入れすればよかったかなぁと思った。
もしかしたら隣の号室の子供はまた家に入れない状況があるかもしれない。そのときは飲み物を差し入れしよう。お隣さんだしね。そう俺は思った。
俺が自分の自宅に入