『非常階段を登る裸女』

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2008-07-31

 夏の日の昼下がり、1組の男女が5階建てくらいのビルの裏手で会話している。
 女はデニムのノースリーブワンピース。
 男はハーフパンツにポロシャツ。
 男が女にささやく。
「さぁ、脱いで」
 女がためらいがちにワンピースの前のボタンを外していく。
 全開になったワンピースの下には下着を着けていない。
 その代わりに、赤い麻縄が亀甲に締め上げられ、股間にも股縄が食い込んでいる。
 男は脱がせたワンピースを自分の腕に掛けると、ポケットから取り出した銀色の手錠を女の手首に掛けた。
 鎖を腰の後ろに回してもう片方の手首にも冷たい鉄の輪を掛ける。
 女は身体の後ろに固定された腕を動かそうとしたが、ガチャガチャと鎖が鳴るばかり。
 朱縄で絞り出された乳房も、股縄が食い込んだ黒いデルタも、全く隠すことができない。

 男はさらにポケットからボールギャグを取り出した。
 穴が空いたピンポン球のようなそれを女の口に押し込むと、ベルト

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