『風になってください』のコピペ

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2005-06-30

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4831856134/qid=1120127863/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/250-8137754-5144208

この本は、だんだん見えなくなって、数年前に網膜色素変性症のために失明した男性が記したエッセイである。
失明の苦労話ではなく、著者の松永さんの感じる見えない世界という世界を、招待しているようなものだ。

その中で、一つのエッセイを紹介したい。

「ヒヤシンス

思いの込められた手紙が届く。
窓際の水栽培のヒヤシンスが、淡い紫の花を咲かせたらしい。
多分僕が見えるのなら、
彼女は写真を選択しただろう。
見えない僕に伝えるために、
彼女の目はカメラのレンズよりも繊細な描写をおこなった。
僕は見えている頃、
本当に心を動かされる景色は、
写真には残さない主義だった。

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