障害者

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2005-04-14

少年野球、9回ツーアウト。最後の打席に代打が告げられた。 
その代打の少年は事故で片足をなくし、これが最後のバッターボックスだった。 
松葉杖無しでバットを両手で握り、一本の足でよろめきながらもピッチャーをにらみつける。 
第一球、空振り。バランスを崩した少年は、そのままバランスを崩して倒れた。 
キャッチャーの差し出す手を断り、バットを杖がわりにして少年は砂まみれになりながらも立ち上がる。 
二球目。少年はピッチャーのゆるいカーブに、食らいつくようにバットをあわせた。 
ボールはてんてんと、三塁線へ。 
走れ! 少年は片足で、飛び跳ねながら一生懸命、一塁ベースを目指した。 
三塁手は転がるボールを拾うが、投げられなかった。 
みんな、そんな少年の姿に感動し、見入っていたんだ。 
がんばれ、がんばれ! 叫びながら、涙する子もいた。 
片足の少年は、

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