新卒の女教師に恋をして・中編
2016-12-21
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そんな出来事があって以降も、オレは態度を変えているつもりはなかった。
でもクラスの女子は敏感だ。
「Mさあ、最近、良美先生の前だと、可愛くなってない?」と言われた。
「知らねえよ」
ぶっきらぼうに否定はしたけど、二人だけの親密な時間を過ごした記憶が、オレの心に生温く残っているのは事実だった。
良美先生も、階段などですれ違うたびに、「元気でやってる?」とか挨拶してくる。
「あんまり」と答えるオレ。
「元気じゃん」と肩を叩かれる。
先生が重い資料を運んだり本の整理したりするのも手伝ったことがあった。
やがて文化祭の準備が始まる。
ある日の放課後、オレは軽音のステージの準備のため体育館地下の倉庫に一人で入っていた。
本当はバンドの仲間と二人で行くはずだったんだけど、口喧嘩して相棒は先に帰ってしまった。
前の使用者の仕舞い方がひどく、めちゃくちゃに絡まった電源用のケーブルを直していると良美先生が倉庫に入ってきた。