湯けむりウォーズ
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孝之と智紀はクラスの女子たちと
山間にある温泉に来ていました。
孝之たちはバスを下りるなり、旅館に併設されて
いる露天風呂にさっそく入りに行きました。
そこは天然の濁り湯で、きれいな乳白色をした
温泉でした。
「はぁー、気持ちいい」
「ホント、生き返るよな」
あまりの気持ち良さにしばし時間を忘れ、
どっぷりと肩まで浸かる孝之たち。
すると脱衣所に黒い人影が・・・。
「あれ、孝之たちがいるわ。何でこっちにいるのかしら」
「あっ、お前ら何勝手に入ってきてんだよ」
声でいつもの女子であることに気付いた孝之は、
ガラスの向こうに映っていた人影に向かってそう言いました。
すると、思いも寄らぬ言葉が返ってきました。
「あら、男風呂なら隣よ」
女子数人はそう言いながら、ガラスの扉を開けると
ぞろぞろと孝之たちのいるところへ入ってきました。
「えっ、まさかそんな」
孝之は驚いてそばにあ