少年実話 13
2008-03-17
もう、彼女には2度も裏切られていました。でも、
裏切られる事には馴れています。だから、大して気にも留めていませんでした。
約束を守れない本当の理由など、俺にとっては重要ではありません。
が、さすがに苛立ちは隠せず、ブッキラボウに「ナンや!」と携帯にでました。
彼女は例の如く「ごめんね。連絡しないで、お金借りっぱなしで、…。」
「別にエエよ。所で何の用?」と冷たい対応を続けると、彼女は
「今週中にお金、全額返すから…。もう一回貸して!!!」と
凄まじい図々しさで、もう、笑うしかありませんでした。
俺が笑った途端に、「まだ、前の所に住んでんの?今から行くね。」と
有無を言わさず、先手必勝とばかりに、たたみかけて来ました。
「誰から?」一緒にいた姉さんが聞くので「貧乏神。」と答えると、
笑って「アンタ、そういう子と関るのやめなよぉー。」と忠告してくれました。
1時間後、マンションにやって来た彼女は、姉さんが居る事に驚き
「マズかった?