水原(別れそして再会…)
2006-05-16
水原と迎える4度目の夏。俺たちは近くの花火大会に来ていた。
この頃の俺達は、お互い違う道を歩んでいた。
水原はあのバイト先のレストランに就職し、いっちょ前に社員として働いていた。俺も高2から始めたファーストフード店のバイトを続け、社員登用の為に働いていた。
お互いなかなか時間が合いづらくなっていたが、会える日には必ず会うようにしていた。そしてその日は花火大会。久しぶりに二人で過ごす夜…。
しかもその日は初めて水原が浴衣を見せてくれるという事もあり、俺はドキドキしていた。縁日がある神社の敷地の入口で待っていると、水原がやってきた。俺は水原の姿を確認すると、嬉しさのあまり大袈裟に手を振る。しかし、その瞬間俺は身体全身が固まってしまった。
「ごめん。待たせた?」
「………。」
「ちょっとッ!アンタどうしたの?おいッ!」
俺は言葉が出せなかった。
目の前にやってきた水原は…ま