人間の究極の幸せは四つ
2014-04-01
先日、訪問させていただいたあるチョーク工場のお話を申し上げます。
創業者である社長は、昭和三十四年の秋に、近所の養護学校の先生から
頼まれて二人の卒業生を仮採用しました。
毎日昼食のベルが鳴っても仕事をやめない二人に、女性工員たちは
「彼女たちは私たちの娘みたいなもの。私たちが面倒みるから就職させてやってください」と懇願したそうです。
そして、次の年も、また次の年も、養護学校からの採用が続きました。
ある年、とある会でお寺のご住職が、その社長の隣に座られました。
社長はご住職に質問しました。
「文字も数も読めない子どもたちです。施設にいた方がきっと幸せなのに、
なぜ満員電車に揺られながら毎日遅れもせずに来て、一生懸命働くのでしょう?」
ご住職はこうおっしゃったそうです。
「ものやお金があれば幸せだと思いますか。」続いて、