想いを寄せていた女性を30年ぶりに訪ねて

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2015-02-13

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稲が青々と生長し初夏の風になびいている。
そんな田んぼの中の国道を一人、車を運転し、ふる里の墓参に向かった。

あれこれ思いに耽って運転していると、過ぎ去った想いが甦る。
まだ高校生だった頃の彼女を思い出した。
あれから30年が過ぎている。
すると彼女は48歳となっている。

無性に気になってきた。
あの頃の彼女はセーラー服がよく似合う高校3年生だった。
襞のある紺のスカートに包まれたヒップ・・・。
その豊かに膨らむヒップが男心を惹きつけ、いつの間にか彼女に恋をしていた。

毎朝7時38分発の列車で通学する彼女に一目会いたくて、自転車で家を出て、歩いて駅に向かう彼女に駅近く竹藪のある曲がり角で追いついた。
姿を見て「おはよう・・・」と交わすたったその一言・・・。
顔を合わすだけだったが、それで心は和んだ。

卒業した彼女は、その頃、僕が勤める農協に採用されるという。
それを聞いてビックリした。


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