不思議な救出者
2011-09-08
登山好きだった親戚のおじさん(昨年亡くなられた)の若い頃の話。
30年くらい前の話だってことだから、
おじさんはたぶん当時20代後半くらいだと思う。
俺は山に詳しくないのでよくわからないんだが、
日本アルプスの3000メートル近い山を目指す山行き。
冬ならそれこそ命の危険もあるが、
夏山なのでわりと気軽な単独での登山だったそうだ。
で。
油断してたわけでもないんだろうけど、気がついたら滑落してた、と。
それもかなりヤバイとこで、数十メートル斜面を滑り落ちて
最後には宙に投げ出されながら、
垂直気味の壁面にちょっとだけ出っぱってた、
岩棚みたいなとこに体を打ちつけてかろうじて止まったらしい。
息が詰まって呼吸が苦しい、全身がしびれたように感覚がないといった状態で、