小田急線の異常
2006-01-05
朝のラッシュはどこもすごいが、小田急線は異常だと思う。
ここ数年は乗ってないので、今はどうだか知らないけれども、
俺が受験生だった頃は言葉どおり、足の踏み場もない状態だった。
俺は少しでも涼しいドア付近を確保するため、その日もドアが閉まる直前に車内に押し入った。
隣ではブレザーを着た女の子が手すりに寄りかかり、世界史の教科書を耽読している。
うん。がんばれ受験生。ほほえましいことだが、そこは小田急線である。
停車するたび、続々と新たなお荷物が乗り込んでくる。
健気な受験生にエールを送るどころではない。
背中を押された俺は勢いあまって彼女の方へしなだれかかり、
立つこともままならず俺の足が踏み込んだところはその股の間であった。
まずい