挿入

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2010-05-06

中学生の頃、俺のオカズは専らエロ小説だった。

理由は簡単だ。童顔の中学生が堂々と買えるのはそれしかなかったからだ。できるだけタイトルや表紙がそれっぽく見えないものを選び、何食わぬ顔で他の本に紛れ込ませてドキドキして買ったものだった。

色々な小説を読んだが、どの小説にも必ず使われていたのは「挿入」という言葉だった。ち●こをま●こに入れる行為そのものが「挿入」という言葉で表現されているのだと、なぜか「挿入」という言葉に異常に興奮してしまった。

当時、俺はMという女に片思いをしていた。厨二病を患っていた俺の脳内は、程無くして「Mに挿入したい」というフレーズで支配されるようになっていた。

しかし、俺は本当の馬鹿だった。「挿入」のことをずっと「そうにゅう」ではなく「きにゅう」と読むと思い込んでいたのだった。

こうなると厨二病は止まらない。今度は「きにゅう」の同音異義語に興奮し始めた。そうだ「記入」だ。他人が「記入」という言葉を発する度に異常に興奮するようになっていた。銀

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