おしりな栞ちゃん 第六話
2014-02-15
楽しかった夏休みも、今日を含めて残すところあと三日――。
そして、その三日に土日が含まれているとあっては、子供たちは――宿題が残っていようがいまいが――ここぞとばかりに遊びまくることしか考えないものです。
遠くは海や山に、近くはプールや公園に、洒落たところだと遊園地や博物館に、いつもよりも子供たちの姿を多く見かけたのだって、誰もがきっと、この週末かけて夏休み最後の思い出をつくろうとしていたからなのでしょう。
いやはや、夏休みというと、毎日が日曜日みたいなのに、まだまだ遊び足りないようで、全国各地、津々浦々で同じような光景が見られたのも、道理といえば道理。
こうなってくると、あと“三日しか”ないのか、あと“三日も”あるのか、なかなかどうして判断に迷うところではありますけれど、その日その日を楽しめる子供たちにとっては、どちらでも構わないのかもしれませんね。
というわけでして、残暑も厳しい八月二十九日(土)、ここで気になりますのは、他の子供たちとはちょっぴり――いえ、かなり異なる夏休みを過ごしてきた栞ちゃんのことです。