ヤンキードライバーとヒッチハイク

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2007-12-28


就職して二年目、一人旅。
日本海側の田舎国道で雨の中カッパ着ててもビショビショで
次の宿泊予定地までは15kmも歩くという状況で途方に暮れてた。
日没近い暗さの中でトボトボと歩く。

信号で止まってたら、車道側に一台の大型トレーラーが
プシュっとエアーをひと拭きすると信号で止まった。
なかなか変わらない信号に渡ろうとすると
【ぶっ】とクラクションが鳴り、雨の中窓から顔を
出して「のってく?」と声を掛けられた。

振り向くと女性ドライバーで、茶髪のヤンキー系。
俺はヤンキー系嫌いだったんだけれど、この雨の中15kmも歩くのと
比べると妥協範囲だった。

「どこまで?」
「次の街までです」
「いいよ!乗りなよ!」
「ありがとう!」

はしご登るみたいに助手席にお邪魔。
小さい身体でタバコ片手にギアを変える

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