見える人、見えない人、消し飛ばす人
2013-01-03
大学の時に友達になった人のお話。
和歌山県から京都の大学に進学して、入学式も終わった頃、仕送りがないのでアルバイトを始めることにした。
その時に出会ったのが、同じ大学のサチとルリ。
サチは東京生まれ、高校の時に陸上をやっていて、推薦で入学してきており、明るく屈託がない性格。170ちょっとある体は引き締まっており、弾むように歩く姿と笑顔が印象的な子。
ルリは京都生まれの京都育ち、とても物静か。こちらも170近くある身長で、華奢なのに胸と腰がはっていて、恐ろしく整った顔立ちでモテていた。
私はというと、150ない身長がコンプレックスだったのに、何故かこの2人といると心地良かった。
私は子どものころから、霊感というか、そういったモノがたまに見えることがあった。
両親に言っても嫌な顔をされるだけで、唯一信じてくれた祖母が亡くなってからは、誰にも言わないようにしていた。
一回生の夏、三人で避暑地のアルバイトに一週