出来杉君が壊れた日
2008-12-02
ある朝両親の部屋で使い込まれたバイブレーターを発見してしまった出来杉少年は、結果として発狂した。彼は普段から優等生として振舞うことを期待され、あるいは強要され、そのストレスは相当なものだったと予想される。そのストレスの糸が両親の愛用するバイブレーターを発見(黒・極太)することにより一気に切れてしまったのだ。
「もう終わりだよ・・何もかも・・・」
そう呟いた出来杉少年はやおらランドセルを背負うと学校に向かった。いくら両親の部屋からバイブレーターが発見されようとも学校は悠久に続いていく。本来ならば『両親のバイブレーター(アナル対応)を発見してしまいました』という一寸の曇りもない論理を盾にして学校を休むことも可能だったのだが、出来杉はそうしなかった。なぜか。そう、復讐するためである。復讐。学校に、そして社会に向かって。
通学路を歩くと、そこには花壇があり土の上には蟻が這っていた。花とか虫とか有無を言わさず殺したい。出来杉はそんな思いを胸に秘めつつ花壇の上に乗り激しく踊りだした。ホイヤサ!オイソッソ!出来杉は叫びながら踊る踊る