開く
2009-12-26

『ピンポーン』と、都内の某マンション8階に来客をつげるチャイムがひびく。
「マキー、きたよー」七井サヤカは言いながら、もう一度チャイムを押した。
(マキに会うのは、ホント……、久しぶり)
サヤカは自分がかつて所属していた
世界、グループ、そして苦労、喜びをわかちあった仲間達の事を思い出していた。

『@メーリング娘。』
たぶん今、日本で一番人気のあると言ってもいいアイドルグループだろう。
(私がやめて、もうどのくらい経つのかな?)
少し、もの思いにふけっていると『ガチャッ』音をたてて扉が開いた。

「サヤカ、ひさしぶりー!」
懐かしい声とともに、大きく扉が開かれた。

「マキ……」
茶色のやわらかそうな髪、特徴のある美しい目、なつかしい仲間、古藤マキ。
「遠慮しないで、入って、入って」
マキはそう言いながら、既に部屋へむかっている。
「それでは、おじゃましまー

お勧めの体験談